『その情報はどこから?』猪谷千春

その情報はどこから?~猪谷千春

 

負担にならないようなボリューム感で

難しい専門用語には説明がついていた。

無知な私にとってその気遣いは、ありがたい。

 

難しいことも書いてあったけど

ヤフーニュースの作られ方やヘイトスピーチ

ターゲット広告など身近な話題もあって

勉強になった。

 

忘れてはいけない事件として冒頭で

某芸人さんを殺人事件の犯人と決めつけ
ネットでデマを祭り上げた事件を挙げていた。
もちろん芸人さんは犯人ではない。
 
名誉棄損や脅迫の容疑で摘発された19人の
ほとんどが芸人さんの知り合いではなく
ネットのデマを信じて誹謗中傷していたのだという。
 
中には警察から犯罪行為を指摘され
「二度としません」と自宅に帰った数時間後
掲示板に芸人さんに対しての逆恨みを
投稿していた人もいたというから驚き。
 
誹謗中傷依存になってしまっているのだろう。
心の中に何かしらの悩みを抱えているんだろうな。
 
その悩みが解決しないと中傷する本人も辛いままで
中傷する側される側、1つもいいことがない。
もっと違った形で注目してもらえる何かを
見つけることが出来たらいいのにね。
 
本の中のフェイクニュースやデマ部分に関しては
先日の池上さんの番組の内容と重複していたから
有名な事件なんだな・・・身震いがした。
 
軽い気持ちでデマを流すことが、その後
どうなっていくか想像できない人が利用すると
SNSは危険な武器になってしまうのね。怖い。
 
どうしたら情報の海に流されず
正しい情報を得る事ができるのか?
1番簡単なのは、情報の発信源を辿り
見きわめる事、と著者は言っている。
 
 

私たちの世界の情報は、ネットで流通している情報よりもまだ紙媒体に載っているものの方が、いまだ質も量も圧倒的です。何十年か経てば、あるいは逆転するのかもしれませんが、 今のところ、紙媒体の方が優勢です。

 

なるほど。

だから図書館もなくならないし

本屋さんもきっとなくならないし

新聞もなくならないのね。

少なくとも私が生きている間は。

なんだか嬉しい。

 

最後に、有名なブロガーが

ネットユーザーに殺された事件を挙げ

今や必要不可欠ともいえるネットを

自分を見失わぬよう利用し、考え

行動していきましょう

と訴えながら本を終結させていた。

 

ネットのニュースは毎日欠かさずチェックするから

この情報はどこからなんだろう?と

毎回気にして考えるようにしよう。

 

出どころのわからない情報に振り回されて

心が病んでしまう人もいるよね、きっと。

 

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