『虐待された少年はなぜ、事件を起こしたのか』 石井 光太

某殺人事件の加害者である少年の

生い立ちに衝撃を受け、読んでみた。

 

そうするしか術がなかった彼等(女子含む)。

なんとも痛ましい。

 

周りに理解のある大人もいなかった。

誰かが彼等に寄り添ってあげていたら

1人でも、話をきいてくれる大人がいたら

事件など起こさなかったかもしれない。

 

1番理解してほしい存在の家族に

問題があったとしたら、難しいね。

 

それでも、やってはいけなかったこと。

被害者のことがどうでもいいわけじゃない。

一生をかけて罪を償うことだろう。

 

犯罪を未然に防ぐことが出来たら1番いい。

 

彼等の中には少なからず

発達障害を抱えている子もいるそうだ。

 

友達や社会にいじめられたり

親や家族に叱られ続けられたり

暴力を振るわれたり

育児放棄されたり、捨てられたら

自分なんてどうでもいい人間なんだ

て思い込んでしまう。辛いね。

 

そんなふうに自分が弱っている時に

悪い大人と繋がってしまったり

世界中全ての人たちが恨めしく見えたり

 

みんなが自分を嘲笑っているように感じたり

何かを傷つけないといられなくなったり

そういうことが全て重なったりして

事件を起こしてしまうのかも。

 

誰も自分のことを分かってくれない

助けてくれない、と自暴自棄になった時が

人生の分かれ目なのかもしれないな。

 

戻る場所が必要だよね。

 

そういう身の上の若者が全て

犯罪者になるわけではないけど

なってしまう人間もいるということ。

 

でも、最初は被害者だったのよ。

 

 

過去に罪を犯した少年少女が再犯せず

1人の人間として世間に認められ

幸せに暮らしていくには

家族や地域社会の理解と協力が不可欠だろう。

 

更生という言葉はあまり好きじゃない。

愛情を注ぐ、というほうがしっくりくる。

それでもダメなら、また何か考えればいい。

 

オキシトシンとか吸ってもらうとかは?

冗談じゃなくてさ。

 

そして、本人が努力しきれず

どうせまたやるんだろ?て見捨てられたら

また自暴自棄になってしまうだろう。

 

その時、くさるのではなく

「くそー、絶対やらないぞ!」

と思って行動したら味方ができるかもね。

 

犯罪を犯してしまった少年少女に

「なんとか踏ん張れ!」と伝えたい。

 

 

あたしは何もできないけど、

微々たる力だけど、こうして

文章として、1人、2人には伝えられる。

 

現実を知ることが、はじめの一歩だ。

 

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